多汗症の5つの原因と6つの対策方法をご紹介!
体温の調節に必要な通常の範囲を超えて、皮膚の表面が汗で濡れた状態になる症状を多汗症といいます。
多汗症はただの汗かきとは違い、暑いわけでもないのに多量の汗をかいてしまいます。
手のひらや足の裏は汗をかくため湿っていて冷たいことが特徴で、汗で皮膚がふやけて皮膚炎を起こすことがあります。
多汗症が酷すぎることで日常生活に支障をもたらしてまいますので、きちんと対処出来るようにしたいですね。
多汗症ってどんなもの?
多汗症の方は、人よりも多く汗をかいてしまいます。
手や脇などの部分的な多汗症もあれば、全身多汗症の方もいます。
多汗症の多くの原因は精神的ストレスによるものとされています。
何かに緊張している時や慣れない場に立って不安な感情を持つことにより、多量の汗をかきます。
でも、特に何をするわけではなくリラックス状態や寝起き時に汗をかくという場合もあります。これまでの見解では精神的な緊張を感じたことにより多量の汗をかくとされていました。
でも、実際のところは緊張した時に交感神経が過度に敏感になることで多量の汗をかくのです。そのことから多汗症は必ずしも精神的ストレスが原因で発症する病気ではありません。
自分の多汗症の原因が何処にあるか?考えてみることが大切です。
多汗症の5つの原因
多汗症の原因は何処にあるか?具体的な例を挙げて考えてみましょう。
1・精神的ストレス
精神的ストレスを抱えた方の全てが多汗症になるわけではありません。
多汗症は精神的ストレスの恐怖により発汗することから「発汗恐怖症」とも呼ばれています。
ストレスや緊張や不安などを感じると交感神経が敏感になることで汗腺の働きを活発にします。なぜ交感神経が敏感になるかは不明ですが、交感神経が敏感な方ほど多汗症になりやすいそうです。
2・生活習慣の乱れによるもの
多汗症は生活習慣にも密接に関係しているでしょう。例えば食事をする際に、辛いものや熱いものを食べると汗をかきます。
しかし、これらを過剰に行うことによって「味覚性多汗症」になりえてしまいます。多汗症は肥満の方が多いとも言われています。偏りのないバランスの取れた食生活を心掛けることが大切になってきます。
また、たばこやコーヒーなどの嗜好品が多汗症の原因となる場合があります。たばこやコーヒーに含まれるニコチンやカフェインには交感神経を刺激するとされる中枢神経興奮剤という物質が多く含まれています。
そのことにより、過剰に摂取すると発汗が促されてしまいます。
3・遺伝によるもの
直接的な原因とはされていませんが、多汗症と遺伝による関係は否定出来ません。
神経質な性格や緊張しやすいなどの性格が遺伝したことによって、多汗症に繋がる場合もあります。
4・ホルモンバランス
女性は月経や妊娠、更年期障害があるので、ホルモンバランスが崩れやすいとされています。
ホルモンの分泌は脳の視床下部でコントロールされており、それと同時に交感神経もコントロールされています。
多汗症の原因にはホルモンバランスの乱れと交感神経のバランスが乱れることにもあります。
5・様々な疾患によるもの
循環器や中枢神経などに病気を患っていることで多汗症になる場合もあります。
また、代謝異常や内分泌異常が原因で多汗症になる場合もあります。
あくまでも参考であり、全ての方が多汗症ではありません。
多汗症を抑える6つの対策方法
多汗症にオススメとされる予防方法と対策方法は?汗を抑えることは可能です。幾つかの方法があるので、挙げてみたいと思います。
1・ツボを指圧する
汗を出ないように作用するツボがありますのでご紹介いたします。
■身柱(しんちゅう)
体の熱を静めてくれるツボになります。
首の後ろの付け根にある、手で触れると大きく飛び出る骨より3つ分ほど背骨を下がったところにあります。
■復溜(ふくりゅう)
水分代謝異常の修正に効果があるツボになります。
くるぶしの内側から指2本分ほど上に移動したところにあります。
■大包(だいほう)
作用する箇所は顔やワキの下などの上半身になり、反射を利用することで汗を止めるツボです。
側正中線の直下にあり、、第六肋間(ワキの下)にあります。
>>>汗を止めるツボについては詳しくは「いますぐできる!汗をかかない方法をご紹介」へ
2・精神的ストレスに対する抵抗力を高める
常にリラックスした気持ちでいる自分を作ること。
なかなか難しい方法ではありますが、大きなポイントです。精神的なストレスをためないことがとても大切になってきます。
3・首のまわりを集中的に冷やす
首のまわりを冷やすことで体温が下がり、発汗をおさえる効果があるとされています。
濡れタオルなどで比較的手軽に出来る方法でしょう。
4.症状を悪化するとされるもの、和らげるとされるものを知っておく。
多汗症の症状を悪化させるものを避け、和らげるものを摂取するように意識することによって、症状は抑えることができます。
症状を悪くするとされるもの
カフェイン
揚げ物などの脂肪分の多い食材
ニコチン
症状を和らげるとされるもの
大豆製品
ハーブ
体を冷やしてくれる野菜(キュウリ、トマト、ゴーヤ、ナスなど)
5・漢方の使用
こちらは症状に個人差があることから、選ぶ漢方も変わります。
適した漢方を処方してもらうことが大切です。薬局等で薬剤師に相談してみてください。
6・ミョウバン水の使用
ミョウバン水には制汗作用があるとされています。顔や脇に吹きかけることで、汗が出るのを押さえます。長い期間、使用する事によって汗の量が収まり多汗症が治る可能性もあります。しかし、治すとなれば、やはり医療機関での治療をおすすめします。安心ですしね。
>>>医療機関での多汗症の治療については「手掌多汗症の治療をご紹介」へ
まとめ
多汗症の原因や症状も人により様々かと思います。
でも、原因を知ってあらかじめ対策することで症状を和らがせることが出来ます。
食生活や嗜好品について考え、ストレスをかけないような日常生活を送るよう心がけてみて下さい。
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