よく芸能人やモデルがSNSにあげている「展示会」って何?
芸能人やモデルさんのSNSなどで時々話題になる「展示会」。
これ、いったい何のこと?何かを展示しているの?ファッションショーのこと?
どんな人たちが参加しているの?一般人も参加できるの?
などなど、なんだかよく分からない「展示会」の謎にせまります。
展示会とは?
展示会とは、簡単に言えば、ファッションブランドが
新作アイテムを「いろいろな人」に発表する(展示してみてもらう)場のことです。
展示会の規模は大小さまざま。
大規模なものであれば、たくさんのファッションブランドが集まって、幕張メッセなどの広い会場を貸し切って行なわれます。
小規模なものであれば、ファッションブランド1社が小さなレンタルスペースなどで行なう場合もあります。
展示会を開催する主催者は、ファッションブランド側です。
それに対して、ファッションブランド側から展示会に招かれる「いろいろな人たち」がいます。
ファッションブランド側がこの「いろいろな人たち」に対して新作をアピールしている場が展示会、ということになります。
展示会に招かれている「いろいろな人たち」って、どんな人たち?
展示会に招かれている「いろいろな人たち」は、大きく3つに分けることができます。
「新作を宣伝してくれる人たち」、「百貨店などのバイヤーさん」、「ブティックなどの店長さん」です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
①新作を宣伝してくれる人たち
雑誌編集者、ファッションライター、新聞社の人、タレントさん、モデルさんなどが、これに該当します。
よくファッション誌などに、ブランドの新作が特集されていることがあります。
これは、ファッション誌側にとってみれば読者への読み物ということですが、ブランド側にとってみれば重要な宣伝活動です。
展示会の主催者は、自社のブランドを雑誌で宣伝してもらうために、雑誌編集者を招くのです。
ファッションライターや新聞社の人を招く理由も同じです。
また、タレントさんやモデルさんは、展示会の様子を自分のブログなどで紹介してくれます。
ブログの読者が多ければ多いほどブランドの宣伝になるという理由で、タレントさんやモデルさんが招かれます。
有名なタレントさんは、読者を何十万人も持っていたりします。
下手な媒体に宣伝をするよりも、タレントさんを展示会に招いたほうが大きな宣伝になるのです。
②百貨店などのバイヤーさん
バイヤーさんとは、自分が勤務している百貨店にどんな商品を入れれば儲かるか、を考えている人たち。
あちこちに行っていろんな商品を物色して「これは儲かる!」と判断したら、価格の交渉や購入数量などの交渉も行います。
展示会の場では、自分の百貨店に導入すべき新たなブランドがないかどうかを、じっくりとチェックして回っています。
また、すでに取引のあるブランドについては、展示されている新作を入荷するかどうかを吟味・検討しています。
③ブティックなどの店長さん
日本全国のセレクトショップやブティックの店長さんが、そのブランドの洋服を仕入れる目的で展示会に参加しています。
大きなお店の店長さんばかりでなく、街の小さなお店の店長さんも招かれることがあります。
また、ネット通販サイトに店舗を持つ店長さんも招かれることがあります。
バイヤーさんとは違って、店長さんはその場で「これ何枚ください」「あれ何個ください」といった商談を進めています。
展示会に参加する方法
「なんだ、わたしフツーのOLだし、展示会に参加できないじゃん」と。
たしかに、上の①~③に該当しない人は通常、展示会に招かれることはありません。
①~③のような知り合いがいる方はチャンスは十分にあると思います!
でもそういう人も多くはないですよね。
どうしても展示会に参加してみたければ、①~③になってしまうという手があります。
①新作を宣伝する立場の人になれるか?
転職などをして編集者やライターになるか、またはタレントに転身するかですが、編集者やライターになっても、かならず展示会に招かれるわけではありません。
タレントになっても、名前が売れてなければ招かれないでしょう。
②バイヤーになれるか?
百貨店のバイヤーは高度な専門職です。
百貨店の中でもエリート職で、中には数千万円という高額年収の人もいるそうです。
自信があればチャレンジしてみましょう。
③アパレルショップの店長になれるか?
ただし通販サイト専門の店舗であれば、さほど資金は必要ありません。
いずれかの店舗を持った場合には、展示会に招かれるようブランド側にアピールしましょう。
展示会の謎が解けましたか?
わたしたち一般人にとって謎だらけの「展示会」。その謎が少しでも解けましたでしょうか?
メディアでは華々しい展示会の様子が伝えられることが多いですが、あくまでも「真剣なビジネスの場」なので、
一般の方が遊びに来るための場所とは言い難いようです。
展示会で感動した記者の方が素敵な紹介記事を書き、ここで感動したバイヤーさんが仕入れ、その服が私たちの手元に届くのですね!