月経カップって何！？生理週間を楽にしてくれるアイテムいろいろ
今回は、女性が向き合い続けなければならないつらい生理週間を楽にしてくれると言われるグッズを紹介します。
生理痛がきたら痛み止めを飲むだけで対処していた方は、ここで紹介するグッズをぜひ試してみてくださいね。
生理痛以外のからだのいろんなお悩みが改善する可能性もあります！
生理週間を楽にしてくれるオススメアイテム
月経カップ
・どんなもの？
月経カップとは、シリコンなどの柔らかい素材でできた鈴のような形をしたカップのこと。膣の中に直接入れて使う生理用品です。アメリカやイギリスでは広く普及していますが、日本ではあまり知られていません。2016年の5月に米国製のスクーンカップ (http://www.sckooncup.jp/)が、厚労省の許可を得て、日本でも販売を開始し、少しずつ情報が広がってきています。
使い始めのころは違和感があると思いますが、慣れてくるととても使いやすいアイテム。生理痛が軽減するとの声も多く聞かれます。
・メリットは？
①生理痛・不快感から解放されます。紙ナプキンからの化学薬品の吸収がなくなること、生理中の「湿ったものを身に着けなければならない不快感」から解放されます。
②かぶれが起こりにくくなります。密閉性の高い使い捨てナプキンとは違い、布ナプキンは通気性が良いため、かぶれの原因となる蒸れが起こりにくいためです。
③生理臭が減少します。高い通気性のため菌が繁殖しにくく、使い捨てナプキンよりも臭いが起こりにくくなります。
④コスパ良好です。1個3,000円ほどと、ナプキンやタンポンに比べて安くはないのですが、洗浄することで繰り返し使用できるため、結果としてコスパは良くなります。
⑤長時間使用できます。一度膣に入れれば、最長で12時間も使用可能です。
⑥副作用がありません。タンポンの挿入時に起こることのある副作用「毒素性ショック（TTS）」の原因にはなりません。
⑦布ナプキンと比べると洗浄が楽です。布ナプキンとは違い、洗浄が楽で、しかも時間もかかりません。
・デメリットは？
①出し入れ、とくに膣から出すときに難しいと感じる可能性が高いです。多くの人は、長期間使用することにより徐々に慣れていくようです。
②公衆トイレの個室で取り外すことは難しいかも知れません。使用後の洗浄には水道水とシンクが必要なので、公衆トイレでの処理は躊躇してしまうかと思います。
③売っている店が少ないです。ドラッグストアなどでは市販されていませんが、通販で購入することが出来ます。
・使い方
カップを折り畳むなどして先を小さくし、そのまま膣の中へ挿入します。挿入されたカップは、素材の形状記憶によってカップ型に戻ります。
最初はちょっと違和感ありそうですが、慣れればとても楽だそうです。違和感がなくなりすぎてカップを体から出すのを忘れてしまうことが悩みだというユーザーさんもおられるくらいだそうです。
布ナプキン
・どんなもの？
布ナプキンとは、文字通り、綿などの布でできたナプキンのこと。紙ナプキンとは異なり、洗うことによって繰り返し使うことができます。さまざまな種類の布ナプキンが市販されていますが、構造が単純なため自作する人も多くいます。
単にショーツの上に当てるだけのもの、四角い布をたたんで当てるもの、スナップで留めるもの、防水加工がしてあるものなど形や厚みで多くの種類があります。
・メリットは？
①生理痛が和らぐ人もいます。布による保温効果・紙ナプキンからの化学薬品の吸収がなくなることなどが理由と考えられます。
②かぶれが起こりにくくなります。密閉性の高い使い捨てナプキンとは違い、布ナプキンは通気性が良いため、かぶれの原因となる蒸れが起こりにくいためです。
③生理臭が減少します。高い通気性のため菌が繁殖しにくく、使い捨てナプキンよりも臭いが起こりにくくなります。
④コスパ良好です。繰り返し使うことができるため、長期的に見れば、紙ナプキンやタンポンに比べてコストが大幅におさえられます。
⑤副作用がありません。タンポンの挿入時に起こることのある副作用「毒素性ショック（TTS）」の原因にはなりません。
・デメリットは？
①携帯しづらい。使用後は汚れた布ナプキンを袋に入れて持ち帰る必要があります。
②洗濯に手間がかかります。通常の洗濯では経血を落としきれないこともあるため、専用洗剤に漬けおくなど洗濯に少々手間がかかります。
・使い方は？
スナップがない場合は紙ナプキンと同じように自分とショーツの間に置くだけ。スナップがある場合はショーツのクロッチ部分をはさみこむように折り畳んで、両側のスナップを留めて固定して使用します。
管理が面倒だという欠点や男性と一緒に暮らしている場合洗濯しづらいという欠点がありますが、使い捨てないので「急に生理が来たけどナプキンがない！」「今月もナプキン買いに行かなきゃ・・」ということがなくなるのも、見落としがちな布ナプキンのいいところです。
カイロ
手足など、体を温めるための使い捨てグッズ。ドラッグストアやコンビニなどで手に入ります。
・メリットは？
①生理痛が軽減する場合もあります。体を温めることによる効果と考えられています。
②安く、簡単に手に入ります。とくにドラッグストアでまとめ買いをすると、かなりコストをおさえられます。
③扱いやすい。携帯に便利で人前で堂々と出せるものなので扱いやすいです。
・デメリットは？
①生理痛が軽減しない場合もあります。症状の原因が女性ホルモンの問題に偏っている場合、カイロで身体を温めても焼け石に水となる可能性があります。
②夏は使いづらい。暑い夏には体温が上がりすぎてしまい使いづらいかもしれません。
・使い方は？
お尻の割れ目の上にある「仙骨」と呼ばれる部分にカイロをあてます。痛みが著しい場合には、おへその下あたりにもカイロをあて、前と後ろから子宮をはさみこむようにします。
薬を飲む前にぜひ試していただきたいのがこの方法です。手軽にできるので生理用品のポーチの中に小さいサイズの貼るカイロを入れておくと結構役に立ちますよ。
白湯（さゆ）
水道水を沸かし、その後、少しだけ冷ましたもの。熱くもなく冷たくもなく、適度に温かい状態の水を白湯と言います。
・メリットは？
①生理痛が軽減することがあります。体が温まることが理由と考えられます。
②ダイエット効果があるとも言われます。体が温まることで代謝が促進され、かつ便通が良くなることから、ダイエット効果が期待されています。
③ほぼお金がかかりません。
・デメリットは？
①生理痛が軽減しないこともあります。激しい生理痛の場合、白湯だけでは太刀打ちができないでしょう。
・使い方は？
一日に数回飲むだけです。ゆっくりと体に浸透していくイメージを持ちながら飲みましょう。
白湯はダイエットや体質改善として活用している芸能人の方も多いそうで、水筒に入れて持ち歩いている方もおられるそうです。蜂蜜を加えたり、レモンを加えたりして風邪予防や美容効果を付加して飲んでおられる方もいるようです。
どんな手を使っても全然治らない！もう耐えられないという方は・・・
上記のアイテムもほとんど試したけど、なかなかうまくいかなかった、
どうしても改善できなかったという方には最後の手があります。
低用量ピル
・どんなもの？
生理周期に起こるホルモンバランスの乱れを整え、生理痛を抑えたり生理不順を改善したりする薬です。一般には避妊薬として知られていますが、本来は生理痛・生理不順対策として開発されたものです。
・メリットは？
①生理痛が緩和されます。ホルモンバランスの正常化による効果です。
②生理前のイライラが低減します。こちらもホルモンバランスの正常化が理由です。
③手軽に摂取できます。1日1錠飲むだけです。
④ニキビが減ります。にきびの原因となるホルモンバランスを整えるためです。
・デメリットは？
①副作用のリスクがあります。具体的には、吐き気、下痢、倦怠感、軽い不正出血などです。
②飲み忘れないよう注意しなければなりません。1錠でも飲み忘れると、効果が保証されません。
③入手に時間がかかります。産婦人科で診察を受けてから購入する必要があります。
④保険適用外なのでそれなりに値段がかかります。診察が初診1,000円、以降は数百円、ピル自体は3000円~かかる病院が多いです。
・使い方は？
「21錠タイプ」の場合は、21日間にわたり毎日1錠ずつ服用し、その後7日間は服用を休みます。
「28錠タイプ」の場合は、21日間にわたり毎日1錠ずつ服用し、その後7日間はプラセボ（偽薬）を飲みます。
上記に”本来は生理痛・生理不順対策として開発されたものです。”と記載しているように、
産婦人科に行けば対応してもらえます。病院ではどのタイミングからピルを飲めばいいのかという計算をしてくれたり、体質や目的に合わせたピル選びの相談にも乗ってもらえます。
自分に合ったアイテムを試してみて
つい何も考えずに習慣で紙ナプキンやタンポンを手に取ってしまう人、多いですよね。
でも、もしかすると、今よりもずっとあなたの生理週間を楽にしてくれるアイテムがあるかも知れません。
とくに月経カップは個人的に気になっています。
一度試してみる価値ありですよ。
