2014.10.15
  • メイク

そのコスメ、本当にオーガニック?オーガニックコスメの調べ方!

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L’OCCITANE‎やLUSH、ウェリナなど今流行りの『オーガニックコスメ』最近では聞いたことがあるだけでなく、使っている方も多いのではないでしょうか?しかし、オーガニックコスメのメリットやデメリット、さらにオーガニックコスメの本当の意味、みなさんご存知ですか?

オーガニックコスメのメリット・デメリット

オーガニックコスメ選びのポイントは、メリットとデメリットを理解すること。
オーガニックコスメはメリットしかないと考えがちですが、使い方によってはデメリットもありますので、オーガニックコスメのメリットとデメリットを簡単に紹介します。

オーガニックコスメのメリット

なんといっても低刺激ということが最大のメリットと言えます。
オーガニックコスメは肌が弱い方やアレルギー、アトピー体質の方にとって、刺激の強い化学成分を使用していないという点で、化学成分を含むコスメと比べると低刺激ということになります。

また、オーガニックコスメには、もともと人に備わっている肌本来の修復機能であったり、肌を潤す機能であったりを取り戻すという特徴があります。これは、乾燥肌や肌荒れの根本的な解決を助けてくれるという意味にもなります。

さらに、化学合成成分(科学肥料や農薬など)や放射能加工、動物実験を行わないという点で、環境や動物にも優しいコスメであるといえます。

オーガニックコスメのデメリット

オーガニックコスメはパラベンを始めとする人工的に作られた防腐剤が含まれていない場合がほとんどです。
そのため、腐ってしまったり、使えなくなってしまうまでの期間が皆さんが思っているよりも短いと言えます。
使い切れないからと言って使用期限が切れたものを使い続けることで、肌に刺激を与えてしまっている可能性もあります。防腐剤に代わる天然成分が入っていることがほとんどですが、使用期限を確認して購入、使用する必要があります。

また、化学合成成分が入っていないからと言って全く刺激がないわけではありません。例えばある植物アレルギーの方が、その植物を使用したオーガニックコスメを使用してしまうとアレルギーが出てしまうことがありますので、使用している成分を自分で確認することも大切です。

化学合成成分はテクスチャー(使用感)や機能(クレンジングであれば良く落ちる等)を良くするために加えられている成分です。そのため、この化学合成成分が含まれていないオーガニックコスメはテクスチャーや機能が落ちてしまうことは否めません。

オーガニックコスメが本当にオーガニックか確かめるには

実は、日本にはオーガニックを認定する基準が存在しないため、オーガニック素材を数パーセントしか使っていなくても、オーガニックコスメであると自主的にうたってしまうことができるのです!

また、パラベンフリー(防腐剤が入っていない)や無添加をオーガニックコスメと認識してしまっている人もいるのではないでしょうか?実はこのパラベンフリーも無添加もオーガニックコスメとは言えないのです!

オーガニックコスメとは

オーガニックコスメとは、科学肥料や農薬などを使わずに栽培した自然由来の成分を中心に作られた化粧品のことです。

よく勘違いされてしまうのが、無添加化粧品植物由来というキーワードですが、無添加化粧品はパラベンを始めとする防腐剤や合成着色料、石油系合成界面活性剤などの人工的に作られた添加物が含まれていない化粧品を指し、植物由来(大豆イソフラボン、植物性ヒアルロン酸等)とは植物由来成分が含まれている化粧品を指します。

つまり無添加化粧品でも化学合成成分を使って栽培された素材を使った化粧品であればオーガニックコスメとは呼べませんし、植物由来でもその植物が化学合成成分を使って栽培されていたり、添加物が入っていれば、オーガニックコスメとはいえません。

どれがオーガニックコスメ?

じゃあどうやってオーガニックコスメと判断すればいいの?と思った方、実はオーガニックコスメにはオーガニックコスメ認定という認定を受けているものがあります。
日本にはオーガニックを認定する機関がまだありませんが、海外では各国の『オーガニック認証機関』によって厳しい審査基準が設けられていますので、その認定を受けているコスメであれば、オーガニックコスメと言えます。
日本でも海外のオーガニックコスメブランドを購入することができますので、『オーガニック認証機関』を参考に選ぶのも良いかもしれません。

『オーガニック認証機関』によって審査基準が異なりますので、代表的な5つの『オーガニック認証機関』を紹介します。

BDIH【ドイツ】

BDIHBDIH

BDIHは1996年にドイツで発足されたオーガニック認証機関の一つです。
製品の成分だけでなく、再生可能な包装を最小で使用が推奨されていたり、消費者へ向けて正しい成分表示と情報公開が必要です。

ガイドライン

・遺伝子操作や化学合成成分を使用していない植物を原料とする
・合成着色料、合成香料、シリコン、パラフィン、その他石油製品を使用しない。
(安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、ベンジルアルコール以外)
・防腐剤、乳化剤も天然成分から加水分解、水素化などで加工したものを使用する。
・放射線加工やは行わなず、動物実験や動物を原料とした素材を使わない。

詳しくはBDIH公式サイト

BDIHが認定しているオーガニックコスメブランド

ロゴナ(ドイツ)
Dr.ハウシュカ(ドイツ)

Soil Association【イギリス】

soilassociationSoil Association
Soil Association(英国土壌協会)は『健康な土壌が健康な植物を育み、それが健康な体を生んでいく』という基本理念のもと、化粧品だけでなく、食べ物や飲み物、日用品に至るまでのオーガニック製品がSoil Associationの認定を受けています。

ガイドライン

・原料となる植物は土壌を用いること。(土壌を用いない水栽培、鉢植え等での栽培方法の禁止)
・過去5年以内に遺伝子組み換え植物を栽培、農薬・化学肥料の使用は一切禁止。
・製品の農産原料の95%と、製品全体の20%がオーガニックである
化粧品には二つのラベルがある
・水を除く成分のうち、95%がオーガニックであるというラベル
・全体の70~95%がオーガニックであるというラベル

Soil Associationが認定しているオーガニックコスメブランド

ニールズヤード レメディーズ(イギリス)
アムリターラ(日本)

ICEA【イタリア】

ICEAICEA
ICEAはイタリアのオーガニック認証機関です。このイタリアのICEA、ドイツのBDIH、フランスのCOSMEBIOとECOCERT、イギリスのSoil Associationの欧州5団体が「COSMOS」を国際NPO協会として設立。オーガニックコスメの統一基準を定めようという動きがあり、イタリアではCOSMOSのオーガニックコスメガイドラインを基準としています。

ガイドライン

・材料のうち、最低95%を遺伝子組み換えでないオーガニックなものにする。
・完成製品の最低20%をオーガニックな材料を使用する。
石油化学系の成分を使用していけない。ただし、安息香酸、サリチル酸など完成商品の2%を限度に石油化学成分の使用を許可。

詳しくはICEA公式サイト

ICEAが認定しているオーガニックコスメブランド

ビオッフィチーナ トスカーナ(イタリア)
ETHICAL(日本)

ECOCERT【フランス】

logo-EcocertECOCERT
ECOCERTは1991年に設立されたオーガニック製品認証団体です。世界最大規模の団体であり、認定され続けるには、1年に1回の継続が必要で、ガイドラインも厳しく定められています。

ガイドライン

・有機農法由来の植物成分が50%以上。
・合成の着色料や香料、油脂、油、シリコン、石油製品は使用しない。
・保存料は安息香酸、蟻酸、プロピオン酸、サリチル酸、ソルビン酸、ベンジル酸のみ
・0.5%までのパラベンならびにフェノキシエタノールで加工可。
・遺伝子組み換え原料や放射線照射加工は行わない。
・動物由来の原料は、生きた動物からのみ可であるが、最終製品の動物実験は不可。

詳しくはECOCERT公式サイト

ECOCERTが認定しているオーガニックコスメブランド

L’OCCITANE(フランス)
琉白(日本)
ETHICAL(日本)

COSMEBIO【フランス】

BioCOSMEBIO
COSMEBIOは、ECOCERTの中の化粧品部門です。そのため、ECOCERTの中でも化粧品に特化した認定基準があり、ECOCERTよりもさらに厳しいとされています。

ガイドライン

・ECOCERTの基準を満たすもの
・有機農法由来の植物成分が95%以上であること。
・合成保存料(パラベンやフェノキシエタノールなど)を使用しない。
・包装はリサイクル可能または生物分解可能なものを使用する。
・包装の製造過程で環境汚染をしない。
・化粧品に使用している原料や完成品にいたるまでの製造過程を明示する。
・ナチュラル原料およびオーガニック原料の比率を製品のパッケージに記載する。

COSMEBIOが認定しているオーガニックコスメブランド

ドゥーオーガニック(日本)
コトシナ(日本)
テレ エ メール

NaTrue【ベルギー】

indNATRUE(ネイトゥルー)NaTrue
NaTrueは、公平性や厳格な基準、ラベルの品質保持を目的とし、第三者認証機関が認証審査を行っています。世界各国に24の機関が存在し、日本では、日本薬事法務学会が第三者認証機関となっています。

ガイドライン

・遺伝子組み換え植物あるいは有機体からの原料を使用しない。
・合成香料及び合成色素を含まない製品である。
・石油系原料(パラフィン、PEG、プロピル系、アルキル系、その他の石油誘導体等)を含まない製品である。
・シリコンオイルやその誘導体を含まない製品である。
・放射線処理は行わず、環境にやさしい製造方法が取られており、動物実験は行わない。

上記のガイドラインに加え、NaTrueの認証マークには、3つの認証クオリティがあります。

・自然化粧品 ・・・ 含まれる成分のうち、70%未満がオーガニック認定成分
・オーガニックな原料を含む自然化粧品 ・・・ 含まれる成分のうち、70%以上95%未満がオーガニック認定成分
・オーガニック化粧品 ・・・ 含まれる成分のうち、95%以上がオーガニック認定成分

詳しくはNaTrue公式サイト

NaTrueが認定しているオーガニックコスメブランド

ロゴナ(ドイツ)
Dr.ハウシュカ(ドイツ)
WELEDA

認定がないものは選ばない方が良い?

じゃあ認定がないものはオーガニック化粧品とは言えないのかと言われると実はそうでもありません。

認定がなくても製品に使われている原材料のヒストリーをWEBサイトや店頭で確認することができます。
例えば、ニールズヤード レメディーズでは、畑から製品つくりまでをWEBサイトで公開していたり、L’OCCITANEでは、ファクトリー見学ツアーも開催されています。

WEBサイトや店頭などに足を運んでみて、どんなオーガニック素材を使っているか、どのくらいの割合で使われているのか、添加物は使われていないかを確認して、安心してオーガニックコスメを使うことができることが一番良いことです。

まとめ:オーガニックコスメを正しく選んでロハスでヘルシーな身体に♪

オーガニックコスメの選び方のポイントは3つです。

1.本当にオーガニックなのかを確かめる
(オーガニック認定や原材料ヒストリーを確認)
2.成分表の確認
(化学合成成分が入っている場合もあります)
3.使用期限を確かめる
(使用期限内に使い切れるサイズのコスメを選ぶ)

知られていないオーガニックコスメの真実が明らかになったのではないかと思います。人気のオーガニックコスメですが、口コミやランキングに惑わされず、自分自身に合ったものを選んで使ってキレイになるのが一番だと思います。

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