2015.07.30
  • ボディケア

多汗症は手術で治るの?手術方法と確認すべきポイント

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多汗症の手術をすることで悩みは完璧に解消するのでしょうか?
また、手術はどれだけの選択肢があってどんな方法で手術をするのだろう?
金額はどのくらいかかるのだろう?

そこにきて後遺症の心配もありますから、悩むところです。

多汗症の手術の種類を受ける前に確認したいこと

多汗症の手術法や治療法も様々なものがあります。

自分はどのくらい酷くて、どんな治療が効果的か分からない人が多いと思います。
また、同じ手術方法でも医療機関によって名称が違う場合もあります。

完全に治したいのかどうか

多汗症による臭いがある程度おさまればいいのか?
自分がどれほどの効果を求めているかでも大きく変わるでしょう。

完治しても手術痕が残る可能性があったり、完治はしないが手術痕が残らないなどのメリットとデメリットも発生します。

完全に完治したのであれば病院での治療、症状をやわらげたいのであれば自分で行うケア、と方法が変わってきます。

>>>「多汗症の5つの原因と6つの対策方法」

多汗症の手術の種類と方法と金額について

多汗症の主な手術の内容と費用についてご説明いたします。治療をお考えの方は一度参考にしてみて下さい。

ETS 胸部交感神経遮断術

ETS手術とは胸部交感神経遮断手術と言われており、手のひらの多汗症に効果があるとされる手術法です。

脇から脇の間にある胸部交感神経を切断することで汗を止める手術になり、汗をかく神経がなくなります。

多汗どころか汗自体がぴたっと止まります。

~手術方法~

ETS手術は脇の下に数ミリの穴をあけて、カメラのついた細い管(内視鏡)を通して行きます。

カメラの映像を確認しながら、交感神経の束を見つけて切断します。

~費用~

健康保険が適用されるので、自己負担は3割程度となります。
実質負担金額は10万円前後がETS手術の平均的な費用となっています。

生命保険に加入している場合は手術給付金の対象となります。

~メリット~

・傷口が小さいことから痛みが少ない
・手術時間は20~30分程度と短く、病院によっては日帰りで終わることもあります。

~後遺症~

ETS手術の後遺症として挙げられるのは代償性発汗です。
手術後は、手のひらの汗が出なくなりますが、顔や頭、胸から下の汗が多くなることがあります。

代償性発汗はほぼ100%の人に起こるとされておりますが、気になるかどうかは個人差があるようです。中には後遺症が酷く、手術をしたことを後悔する人もいます。

また、体温を下げる汗が少なくなったことから体内に熱がこもって熱く感じたり、手のひらがカサカサになるとも言われています。

剪除法

本来はワキガの治療に用いられる手術ですが、多汗症にも効果があります。
医師が直接目で確認しながら汗腺を取り除いていくので、時間はかかりますが確実な効果が得られることと再発の心配がありません。

~手術方法~

剪除法はワキの皮膚を数センチ切開して皮膚を裏返し、ワキの下にあるアポクリン腺を削り取って切除します。

アポクリン腺は汗腺の一つであることから、ワキ汗の量も減らすことができます。
神経自体には触れないので、ETSのように代償性発汗が生じることはほぼありません。

~費用~

保険適用の場合は5万円以下、保険適応外の場合は30万円程度です。
特殊な器具を使う場合は保険適応外の料金になりますので、事前確認が必要です。

~メリット~

・再発の心配がない
・汗腺を直視しながら切除することで、確実な効果がある
・ワキガ用の手術法であることから、ワキガも解消する

~デメリット~

・メスをいれるので傷跡が目立つ
・色素沈着などが起こるケースもある
・術後、日常の生活に戻るまでの時間がかかる

~後遺症~

手術の時に患部に流れ込んだ血液がそのまま溜まってしまい、腫瘍のように膨らんでしまう「血腫」です。

皮膚が腫れたように膨らむことから、あまりにも酷い場合は皮膚が壊死します。
これは医師の腕の未熟さが原因で起こるものなので、医師次第になるでしょう。

また、手術、とまではいかなくても多汗症に対する処置はあります。

ボトックス注射(ボツリヌス療法)

メスをいれることなく、処置が可能な治療方法です。

手軽で手を出しやすいことが特徴ですが、効果は3か月~長くても1年ほどの短い期間となっています。

~ボトックス注射の手術方法~

汗腺を衰えさせる「ボツリヌストキシン」を多汗が気になる箇所へと直接注射します。
施術にかかる時間は15分程度と短く、術後すぐに日常生活へと戻ることが出来ます。

~メリット~

・メスをいれないので傷跡が残らない
・短い時間で施術が可能
・副作用の心配が全く無い

~費用~

腋窩多汗症(ワキの下の多汗)のみ、保険が適応されるとしています。
3割負担で3万円、自費で10万円程度となっています。

他の箇所については保険適応にならないため、クリニックにより金額は変わります。

参考ばかりに5万円~15万円程度で済むそうです。

まとめ

多汗症の手術内容や治療方法について、いかがでしたでしょうか?

それぞれの方法があり、特徴も様々ですね。

手術は後遺症もあることから、多汗症が重症化していて何をしても改善がみられない場合の最後の方法です。

実施する際は、事前に医師から十分な説明を受ける必要があります。
検討に検討を重ねて、納得してから手術を受けてくださいね。

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